私の「パーソナル・カミオカンデ」をご紹介します

前回のエントリー「パーソナル・カミオカンデをデザインする」を受け、今回は、私の「パーソナル・カミオカンデ(半完成版)」をご紹介しながら、もう少し具体的に考えたいと思います。



私のパーソナル・カミオカンデ(1)全体を見渡す(俯瞰する)

■Web
まず、情報の偏りがなく、幅広い話題を扱う「総合サイト」の流し読み⇒気になる記事のはてなブックマーク登録。今一番好きなのは日経の「NB Online」。色々な方の気合の入ったコラムがいつも面白いです。ここに英語の総合サイトを加えるか否かが今の課題。。

そしてRSSリーダーを使ったWeb巡回。自分の志向性を表すキーワード群の設計が重要だと思いますが、これはまだまだ設計中。自分の志向性がキーワードで結晶化されていくのが面白いですね。

そしてメルマガ。メルマガ受信用のWebメールアドレスを取得、10件近いメルマガの流しそうめん的に流してます。これが「検索機能付きメルマガデータベース」らしきものになってきていて、便利です。特にお勧めなのが下記3つですね。

・経営戦略考〜日経記事から毎日学ぶ経営戦略の原理原則
・ビジネス選書&サマリー
・ハーバード・ビジネスレビューを読みこなす!
・ランチェスター経営 一点突破の法則

■新聞
「全体を見渡す=俯瞰する」手段としての「新聞」の持つ力はすごいものがあると思っています。新聞を広げると、文字通り見渡せます。日課は出勤前の「日本経済新聞 朝刊」の流し読みです。私の知っている方で毎朝4時に起きて読売、毎日、朝日、産経、日経5紙の流し読みを日課とする強者も。。。私は無理です。。

■雑誌・本
次にビジネス週刊誌の流し読み。私は「日経ビジネス」を選んでますが、東洋経済、週間ダイアモンドなどから、自分の志向性にあったものを選べばいいと思います。そしてお気に入り記事をPDF化し、「自分データベース」へ。余裕のある方は月刊誌を加えてもいいかも。継続のためには「自分の志向性にあう」がポイントですね。

また、書店での立ち読みは非常に意義があると思っています。お気に入りの書店に週一回は通い、メインの棚を「俯瞰」し、世の中の動きを肌で感じる。そして自分の専門分野の棚に行き、平積みの書籍を見ながら「定点観測」。意識して週一回で継続しますと、かなり世の中の動きが肌でわかるよう気がします。

■その他
自分の志向性にあったTV番組の継続視聴もいい「俯瞰法」だと思っています。私はちょっと恥ずかしいですが「王様のブランチ」、そして自分のロールモデルを求めて「情熱大陸」を毎回視聴。

私のパーソナル・カミオカンデ(2)分野・部門に水をやる

最近この広くもなく、狭くもない「中エリア」の情報収集の重要性を強く感じております。その理由として、

(1)自分の専門性を一段上の層との関連で語れるのは強い(例:半導体をエレクトロニクス業界における多様なアプリケーションの中に位置づけて語れる人は強い)
(2)専門以外の事例を自分の専門に横展開することにより、自分の「非コモディティー化」が可能(例:ディスプレイ業界での成功事例を半導体において展開することにより新しいものを生み出せる可能性がある)

を強く感じております。難しいんですけどね。

■Web
私の場合、「中エリア=エレクトロニクス業界」と捉えています。ただし、エレクトロニクス業界を俯瞰できる最適なサイトが見つかってません。。Tech-OnCNETあたりをその日の気分でという感じで。。なんとかしないといけない部分です。

■新聞
今は「日経産業新聞」の購読を継続中。正直全くわからない部分もいっぱいあるんですが、「これも流しそうめんだ!」と思い、耐え忍び継続中。日経産業の最終面に毎日特集記事があり、これは日経本誌にはない読み応えがあります。気合入ってます。

■雑誌・本
「中エリア」で一番重要視しているのは「雑誌の有効活用」。新企画・提案の際、「事例」を使うと説得力が増すということがありますよね。このとき、中エリアを扱う雑誌の事例は使えます。書籍化までは行かない中レベルの面白い事例が雑誌に多く、かつ深堀もされていて、事例収集には最適です。私は、「日経エレクトロニクス」の精読⇒お気に入り記事をPDF化⇒自分データベースにバックアップ。

また、一橋大学のビジネスケース オンデマンドサービス慶応大学のビジネスケース オンデマンドサービスが便利。自分の気になる企業のビジネスケースを手に入れ、「自前MBA」気分で事例研究したりします。そしてPDF化⇒自分データベースに。

■その他
エレクトロニクス業界の動向を肌で感じる手段として、「家電量販店の定点観測」はお勧め。定点観測ポイントを決めておき。1回/2週間ぐらいで売り場の変化や製品ラインナップ、価格動向の変化をチェック。私は近所の「ヨドバシカメラ」を定点観測。店員さんに「今売れている薄型テレビは?」などと軽く質問したり。。

私のパーソナル・カミオカンデ(3)専門を深く掘る

■Web
半導体専門サイトとして、日本語サイトSilicon Online、英語サイトEEtimesを購読。日英で内容が結構異なるので、専門分野については英語サイトを継続的に見ることは重要ですね。英語がつらいですが。。

もちろん、自分のロールモデルのブログ購読。梅田望夫さんの「My Life Between Silicon Valley and Japan」を継続購中。いつも勉強させて頂いております。また、Appleのデザイナー 西堀晋さんの「Voice From Shin Nishibori」も。

■新聞
半導体産業新聞」を購読しないといけないなと思いつつ、まだ実行できておりません。。ここまで来ると、アップアップになってくるもの事実。。これも注目記事のPDF化⇒自分データベースへ。。きつい。。

■雑誌・書籍
日経マイクロデバイス電子ジャーナルを継続購読。お気に入り記事をPDF化⇒自分データベースへ。このあたりまで来ると、正直「自分との戦い」になってきます。。

■その他
半導体関係の講演会・セミナーはできるだけ積極的に参加し、そして自分のロールモデルとする方の講演会などがあれば、できるだけ参加。講演では、書籍やブログに「書けない」話が多数出てきて、これが勉強になります。また、その「熱気」に触れると、「今のままではいかんな」と改めて自分を振り返る機会を提供してくれます。

解決が必要な課題 〜「かける時間」と「歩留まり」のトレードオフ解消〜

私の事例は大した事はないですが、ここまで来るとかなり時間がかかっているのが事実で、、「情報の記憶=歩留まり」が上がってこない状態になっています。特に「(2)分野・部門に水をやる」ですね。時間をかけると歩留まりも上がるかもしれないですが、数を流せなくなる。「質」と「量」のトレードオフ関係をどう解消するか。

フォトリーディングSP速読法など、色々技術的にも考案されてますので、一度トライすべきかなとも思ってます。また、モバイル機器を有効活用した「スキマ時間の活用」も時間を生み出すという意味では必要。「時間管理術」も。。。

などと色々考えると前に進めなくなってしまうので、歩留まりが悪く、情報が記憶のかなたにいってしまったとしても(笑)、「量は質を生む!」と信じ、追加・修正を加えながら、継続していきたいなと思ってます。

「パーソナル・カミオカンデ」の構築⇒データ蓄積・管理(ブックマーク・RSSの発展版)⇒スケジュール管理(さぼっていたら尻を叩く)⇒カミオカンデの定期的なメンテナンスなど、総合的にワンストップで管理できるWebサービスがあるとうれしいんですが。。。


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