ジョセ・モウリーニョに改めて学ぶ 〜日々の出来事に謙虚に学ぶ〜

私が2008年7月23日に書きましたエントリーであります三十歳から四十五歳を無自覚に過ごすな 〜ジョセ・モウリーニョ1〜三十歳から四十五歳を無自覚に過ごすな 〜ジョセ・モウリーニョ2〜。このエントリーからちょうど2年が経過したのですが、いまだに多くの方にこのエントリーに訪れて頂いております。本当にありがとうございます。

ジョゼ・モウリーニョ。プロサッカー選手として1秒ですら試合に出場した経験が無い選手が、体育教師、通訳を経て、世界最高のサッカー監督に昇りつめたという、現代サッカー界最高のカリスマ。彼がプロ選手としての挫折からいかに世界最高の監督に昇りつめたかを私なりにまとめたものが上記2つのエントリーでした。

このエントリーを書いた時のモウリーニョは、ちょうどプレミアリーグチェルシーの監督を解雇となり、イタリア・セリエAの強豪インテルの監督に就任したばかりの時でした。このエントリーで、私はモウリーニョが新天地インテルで大暴れしてくれることを祈ったのですが、モウリーニョはこの2年間でとてつもない偉業を成し遂げてくれました。

もうすでに皆さんご存じだと思いますが、2009〜2010年のシーズンにおいて、イタリア・セリアAとコッパ・イタリアを制覇、また2010年5月には45年ぶりに欧州最高峰のUEFAチャンピオンリーグを制覇。インテルはイタリアサッカークラブ史上初の主要タイトル3冠を達成しました。

そしてモウリーニョは、インテルに史上最高の成果を置き土産に、次なるステージを目指すべく、世界最高峰のサッカークラブの一つ、あのレアル・マドリードと契約期間4年、年棒11億3,000千万円(すごい。。)で契約、2010-2011年シーズンより指揮をとることとなりました。今までも過去の成功にすがることなく、次なるステージに挑戦してきたのがモウリーニョですからね。。

モウリーニョ就任会見を改めて読んでみると。。

レアル・マドリードHPの下記URLで、モウリーニョの就任会見を日本語で読むことが出来ます。

モウリーニョの強い意志を感じさせる言葉が並びますが、私は特に下記の言葉に改めて考えさせられています。

「クラブ監督として勝てる全てを勝ち得てレアル・マドリードに自分は来たが、過去の栄光を夢見て眠ることはない。いつでも新たな成功を自分は欲している。日々の出来事から謙虚に物事を学ぶことはとても重要なこと。自分が望むことはレアル・マドリードが望むことと同じこと。今日から自分とレアル・マドリードは一心同体であり、同じ目標を目指している」

「日々の出来事から謙虚に物事を学ぶことはとても重要なこと」。このシンプルな一文は、モウリーニョが無名選手・体育教師から世界最高のサッカー監督に昇りつめることができた最も肝の部分ではないかと私は強く思わずにはいられません。

モウリーニョがまだ無名で、ポルトガルで一年ほどの浪人時代を送っていた時、彼はそれまで現場で培ってきた「知恵」を「トレーニング・ファイル」と呼ぶ「バイブル」に丁寧に書き綴ったと言います。彼のサッカー監督としてキャリアは、誰も手を触れることが許されないこの「トレーニング・ファイル」によって全て支えられているのだと彼自身が語っています。その後も毎日ノートを付ける習慣は変わりなく、トレーニングおよび彼の考えを常にメモしているとのこと。

世界最高レベルまで到達したモウリーニョが今でも毎日一日を振り返り、これをノートに書き記し、新しく始まる明日に向けて学ぶ。「準備と紙に書くことは、モウリーニョの手法の基礎となっている」とも言われており、この毎日の忍耐強い「書き記しと振り返り」の積み重ねが今のモウリーニョを作り上げていることは間違いなく、それと比べて私と言えば。。反省しきりです。思いを「書き記す」ことを自分に課すことは、否応なく自分を振り返ることになると思います。

自分が尊敬する人の語る言葉に触れ、またその著書を振り返り、改めて学ぶということは、人をとても何か新しい新鮮は気持ちにしてくれますね。早速今日から始めてみたいと思います。。

それにしてもジョゼ・モウリーニョ、今シーズンも目が離せません。サッカーを通じて、サッカーに関わりのない人にも「どのように生きるべきか」を体現してくれる、唯一無二な存在だと私は信じています。


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