「企業間連携」の事例集です
先日「企業間提携」を4つに分類するフレームワークをご紹介しましたが、その4つの分類の事例集を作ってみました。参考にして見てください。
1.規模の経済性追求(同業界・同じ経営資源を相互補完)
・伊勢丹・三越の経営統合、「三越伊勢丹ホールディングス」の誕生
・阪急ホールディングス株式会社(阪急電鉄)による阪神電気鉄道の子会社化
・NKKと川崎製鉄の経営統合、「JFEホールディングス」の誕生
・三菱、日立、NECのDRAM事業統合、「エルピーダメモリ」の誕生
・東京三菱銀行とUFJ銀行の合併、「三菱東京UFJ銀行」の誕生
2.能力の補完(異業界・同じ経営資源を相互補完)
・Googleによるオープンモバイルプラットフォーム「アンドロイド」の開発(30社以上の携帯キャリア、端末メーカー、ソフトウェア・メーカーが参加)
・東京三菱UFJとKDDIによるモバイルバンキング合弁会社設立、「じぶん銀行」のスタート
・ソニー、NTTドコモ、三井住友銀行他11社の出資で設立された電子マネー「Edy」の運営会社「ビットワレット」の設立
・富士フィルムによる富山化学工業の買収、医薬品事業の更なる強化
・花王、トヨタ自動車、アサヒビール、松下電器産業などが参加した「Willプロジェクト」(現在は解散)
3.顧客・供給者の統合(異業界・異なる経営資源を相互補完)
・Appleによる半導体設計会社P.A Semiの買収
・松下電器産業と東レのPDP事業での提携、合弁会社「松下プラズマディスプレイ株式会社」の設立(東レの反射板技術の獲得が目的)
・日産自動車とNECによる電気自動車向け高性能リチウムイオン電池の共同開発
・東芝による原発燃料加工会社「原子燃料工業(住友電工と古河電工の合弁会社)」の買収(現在交渉中)
・サムスン電子とウェハーメーカー独シルトロニックによる300ミリウェハ製造合弁会社設立