良いプレゼン「6つの誓い」に頂いたコメントに回答してみます

先日アップしました私が考えるプレゼンを良いものにする6つの誓い、多くの方に読んで頂き、そして多くの方のサイト・ブログでご紹介頂きまして、本当に有難うございました。何が一番嬉しかったかといいますと、私の内容をきっかけに、皆さんがいろんなオリジナル・ノウハウを惜しげもなくご披露いただき、それを基に私もまた勉強させて頂いたことです。これがブログの魅力ですね。重ね重ね御礼申し上げます。有難うございました。

私が一番言いたかったことは、プレゼンにあたり「自分なりのセオリーを持っておいたほうが良いプレゼンになる」ということなんです。私がご紹介した内容はあくまで「私の誓い」ですので、あくまで参考程度に、是非皆さんのオリジナルの「誓い」をブラッシュアップして頂ければと思います。

色々質問・コメント頂いた中で、私なりの回答を差し上げたほうが良いかなと思ったことがありましたので、参考になればということでアップさせて頂きます。

頂いたコメント・コメント

  • 文字色は何を使っているか。。
  • フォントスタイルは何を使っているか。。
  • タイトル28ポイント、メッセージ16ポイントは文字サイズが小さいのでは。。
  • 文字の羅列をやめるのが難しい。。
  • プレゼンする機会があまりない。。
  • しゃべりはプレゼン資料と一致させ、事前に資料を配るのであれば、そのプレゼンを聴く必要がないのでは。

文字色は何を使っているか。。

色を言葉で表現するの難しいので、下記パワーポイントで示して見ます。

基本の文字色は一般的な黒です。Apple社のホームページを見ると、文字もグレーっぽい色になっていてかっこいいんですが、「そこまでやらなくてもいいか。。」と思い、基本の黒を使ってます。濃い目のグレーでもいいかもしれないですね。

タイトル部分は上記パワポ資料向かって左のカラーパレットの若干中間色の青色です。この色は個人的に好きで、文字色以外でもかなり多用しています。タイトル下のメッセージ部分の頭の□も同じ色です。

また、強調部分で使う赤色は、向かって右のカラーパレットの若干中間色の赤色です。原色の赤を使うより若干やわらかい印象が出る感じがしてまして、ポイントとなる部分にこの色を使っています。

基本この3色でまとめるようにしています。(ちょっとパワポ資料わかりにくいですね。。すいません。。)

フォントスタイルは何を使っているか。。

フォントも色々あるので、色々凝りたくなるところですが、フォントに凝った資料がかなり見づらかったという経験をしまして、フォントはBasicな「MSPゴシック」を使ってます。

またごくたまに英語で資料を作ることもあるのですが、その時はアメリカ人に教えてもらった「Tahoma」というフォントを使っています。それ以来これ一本。ちょいとかわいいフォントなのですが、全体すっきりとしていて、比較的見やすいかなと思っています。下記が「Tahoma」を使ったパワポ資料です。。

フォントは好みがありますし、私も全部のフォントを知っているわけではないので何とも言えないのですが、フォントをあまり凝らないほうがいいんじゃないでしょうかね。私は「これと決めたフォントを骨の髄まで使いまわし、あまり浮気しない」ということがポイントだと思っています。

(補足)「使う色は3色まで」と言っておりますが、今回のようなグラフの場合、どうしても3色以上になってしまいます。。このあたりはご理解頂きたく。。

タイトル28ポイント、メッセージ16ポイントは文字サイズが小さいのでは。。

このご指摘、その通りであります。。「聴衆に見やすく」ということを考えると、文字の大きさをどうするかはかなりプライオリティーが高いテーマだと思っています。小さい文字でのプレゼン、しかも事前配布なしとなりますと、これは拷問以外の何者でもありません。。ですので、「できるだけ文字を大きく」という点については、私も大賛成です。

ここで私が思っているのは、

  • 文字サイズは自分がふさわしいと考えるサイズで固定、ページ間で異なるサイズは使わない(ページ間でサイズが異なると、見づらいように思います。)
  • 一番自分がしっくりする文字サイズに固定してしまうことにより、「文字サイズどうしようか。。」と悩む時間を削減し、その時間を中身の充実に使う

ということでしょうか。皆さんなりのふさわしい文字サイズを選択して頂ければと思います。

文字の羅列をやめるのが難しい。。

これはですね、私も偉そうなことを言っておりますが、本当に難しいですし、なんと言っても時間がかかってしまうんですね。。これに対するドンピシャな回答って本当にないんですが、たまに私がやっている裏技(と言えるかな?)をご紹介します。

それは「真似する」という単純な話です。「何を真似するか」ということなんですが、「日経ビジネス」「週刊東洋経済」「週刊ダイアモンド」などの、経済週刊誌から図表を拝借しております。。

例えば、下記のようなプレゼン資料があったとします。文字の羅列をやってしまったバージョンですね。。

先日のエントリーで私が申し上げた「文字の羅列脱出術」は下記のようだったと思います。

これでも十分だと思いますが、そんな時、もうひと踏ん張りする元気のある方は、皆さんの会社にある経済週刊誌をパラパラと見て頂きたいんですよね。例えば、こんなページに遭遇すると思います。。

そしたら、「おっ。これ使える!真似しよ!」と思われた方は素晴らしい!これを「真似させて頂く」と、下記のような資料に仕上がると思います。。

どうでしょうか。「ちょっと出来すぎちゃうの?」とおっしゃる方がおられるかもしれませんが、経済週刊誌には「真似できる」図表が数多く使われていると私は思っています。もしあなたが窮地に陥った場合、是非経済週刊誌を手にとって見てください。何か助けになるかもしれません。

プレゼンする機会があまりない。。

何でもそうだとは思うのですが、プレゼンは特に「経験が物を言う」といいますか、「場数を踏まないとなかなか上達しない」ものだと思います。しかし、そんなにプレゼンの場が与えられるわけでもない。実は私もそうなんです。偉そうな事を言ってますが、そんなにバンバンプレゼン機会があるわけではありません。その現状を踏まえ今私が考えているのは、「ブログを使ってプレゼンする」ということなんですね。

ブログというのは自由に情報発信が出来るメディアですので、こんなに恵まれたプレゼン機会はありません。私もこのブログではパワーポイントで作った資料をGIF、PNGファイルに変換してブログに貼り付けて、まるでプレゼンしてるかのようにエントリーを書いたりしています。これは今考えると、プレゼンスキルを磨く場をして有効に機能したかなと思っております。

ブログは「場数を踏む」絶好の機会になると思います。プレゼン機会が少ないという方は、是非自分のブログを立ち上げて、その場でプレゼンスキルを磨いていただければと思います。匿名でも全然OKだと思います。

しゃべりはプレゼン資料と一致させ、事前に資料を配るのであれば、そのプレゼンを聴く必要がないのでは。

「しゃべりと資料を一致させる」というのは、頭から最後まで完全に資料を読んでいるだけというわけではないんですね。お伝えしたい部分は「しゃべりと資料を一致させる」んですが、図表の解説や、他の事例を紹介したりなど、伝えたいことをより効果的に伝えるために必要な「資料に無い情報」は適時入れたりしています。但し、あくまで必要なものだけに留めますけどね。

また、「聴く必要がないのでは」ということに関しては、こう考えています。

例えば1時間のプレゼンとして、1日8時間働いている方の1時間を頂戴するというのは非常に重いことです。ですので、その方がもし「この資料さえあればプレゼン聴く必要ないな」と思われたら、プレゼンは聴かずに資料だけ読んで頂き、「1時間を別のことに使って頂いたほうがその方のためになる」と私は思うんですね。

前回も書きましたが、「プレゼンを聴くか聴かないかのボールは聴衆が握っている」と思っています。ですので、プレゼンのテクニックを使ってお忙しい人たちを無理に自分のプレゼンに引き留めるのはちょっと違うんじゃないかと考えているんですね。ですので、基本お伝えしたいことは言葉にして資料に盛り込み、資料を読んだだけでも伝わるようにしたいと思ってやっています。

何かの縁で私のプレゼンに関わりを持った方にとって「何が一番良いのか」を考え続けていきたいというのが私の思いです。

質問、コメント頂いた方への回答になってますでしょうか。何か参考になればと思います。良いプレゼン、これはもう永遠のテーマですね。今後も勉強していきたいと思っています。また何か新しい「気づき」があれば、ご紹介したいと思います。

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